この記事では、サーキット走行に少し慣れてきた方がやったほうがいいクルマの整備・改造について解説します。「ちょっと慣れてきてストレートではアクセル全開にできるようになった」「なんとなく1周全力で走れた」という方におススメです。
そのまま走ると、クルマに不具合が発生するかもしれません。
やったほうがいいこと
- ブレーキパッドの交換
- ブレーキフルードの交換
- サーキット用タイヤホイールの購入
ブレーキパッドの交換
慣れてくると、全体のスピードが上がります。そうすると必然的にコーナーの手前でブレーキを強く踏むことになります。
ノーマルのブレーキパッドは、耐熱性がそこまで高くありませんので、炭化してボロボロになってしまったり、急激に減るようになります。
そこで、ブレーキメーカー各社が出している、スポーツパッドに交換することをおススメします。耐熱温度500℃程度のものでOKです。
ブレーキフルードの交換
上記ブレーキパッドに合わせて、ブレーキフルードの交換もしたほうがよいです。
ブレーキは、ペダルを踏んだ力をブレーキフルードという液体によってパッドに力を伝えます。
そのブレーキフルードは、何度もブレーキを繰り返すことによって熱が伝わり、温度が上昇します。一定の温度(沸点)に達すると液体が気体になりパッドを押す力がなくなってしまいます。この症状をべーパーロック現象といいます。
べーパーロック現象を防ぐためには、ブレーキフルードを沸点の高いものに交換する必要があります。
ノーマルでは、DOT3という規格のものが入っていると思うので、より沸点の高いDOT4規格に交換をおススメします。
また、サーキット走行中にブレーキを踏んだ時にいつもよりやわらかい感じがしたら、べーパーロックしているかもしれません。一度ピットに入って休憩してください。
サーキット用タイヤホイールの購入
サーキット走行に慣れてくると、ブレーキを強く踏んだり、アクセルいっぱいまで踏み込むことができたりしてくると思います。また、コーナーを頑張りすぎてスピンするかもしれません。
そうすると、タイヤに負担がかかり、場合によってはタイヤが偏摩耗する可能性があります。偏摩耗したタイヤは街乗りや高速道路で気になる振動が出たりします。
そこで、サーキットを走る用にタイヤホイールセットを用意しておくといいと思います。ハイグリップなスポーツタイヤの必要はないと思いますので、1セット用意しておき、サーキット走行前(出発前でも、サーキットについてからでもOKです)に履き替えておきましょう。
おススメは、アジアンタイヤのスポーツタイヤです。安くてそこそこグリップするので、サーキット走行にはもってこいです。
さいごに
今回は主にブレーキ関係の整備を紹介しました。クルマのなかでブレーキは一番大切なところなので、一番最初に手を入れることをおススメします。
また、車種や慣れ具合によっては下記の改造をしたほうがいい場合もありますので、また紹介したいと思います。
- 足回り交換
- シート交換
- オイルクーラー装着
- メーター追加
みなさん、安全でトラブルのないサーキット走行を楽しんでください。
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