この記事を見るとエンジンオイルの点検方法がわかるようになります。エンジンオイルって何?という方や、そんなことはわかっているよっ!という方も一度目を通していただけると、新しい発見があるかもしれません。
とても簡単なので、やったことのない人は(教習所で1回はやっていると思いますが…)ぜひやってみてください。
エンジンオイルとは
エンジンオイルとは、クルマの動力であるエンジンの中にある潤滑油のことです。エンジン内部の稼働する箇所の潤滑や高温になる部分の冷却等の役割があります。クルマを運転することにより、徐々に劣化していきます。
エンジオイルを点検することのメリット
エンジンオイルを点検することのメリットは下記になります。
エンジンのトラブルを事前に知ることができる
定期的に点検することにより、エンジンオイルの量が減っていることや、見た目が濁っていることに気付くことができます。もし、点検していなければ異常に気付くことなく走り続けることになります。
エンジンルーム内の異変に気付くことができる
エンジンオイルの点検をするときは必ずボンネットを開けます。その際にエンジンルーム内の異常に気付くことができます。冷却水が減っている、ウォッシャー液が減っている、なにか油が漏れている、などです。定期的にボンネットを開けることで普段とは違うところに気付くことができるようになります。
エンジンオイル点検方法
エンジンオイルの点検方法は下記になります。
- クルマをなるべく水平なところに駐車する
- ボンネットを開ける
- エンジンオイルの点検棒を抜き取る
- 付着しているオイルをふき取る
- 点検棒を差し込む
- 点検棒を抜き取り、付着しているオイルの量、汚れ具合、色などを確認する
- 点検棒を差し込み、ボンネットを閉める
クルマをなるべく水平なところに駐車する
クルマを水平なところに駐車します。傾いているとオイル量が正確にわかりません。
とはいえ、大きく傾いていなければOKです。
エンジンをかけた場合は3分くらい待ってから点検します。エンジンを切ったすぐはオイルがオイルパン(エンジンオイルがたまっているところ)に落ち切らずに量が少なめに表示されます。
ボンネットを開ける
ボンネットを開けるために、運転席の右下のほうにレバーがありますので、引っ張ります。このレバーの位置は車種によって異なりますので、探してください。もしわからなければクルマの取扱説明書に記載してあります。レバーを引っ張るとボンネットが数センチ上がります。
数センチ上がったボンネットの隙間をのぞき込むと、ボンネットが勝手に上がらないようにロックがしてあるのがわかると思います。そのロックを指で解除しながらボンネットを上のほうまで持ち上げます。
ボンネットの付け根に、ボンネットが落ちてこないように支持する棒があると思いますので、固定します。
しっかり固定できているか確認します。風が強い日はボンネットがあおられて外れて落ちてきたり、反対側に動き、ヒンジが曲がってしまう場合がありますので、作業はやめたほうがいいです。
エンジンオイルの点検棒を抜き取る
エンジンルーム内にエンジンオイルを点検する用の棒があります。取手にマークがついていたりしますが、わからなければクルマの取扱説明書を見てください。マイティボーイは下画像の赤丸のところにあります。
点検棒を抜き取る際に、エンジンオイルが垂れますので、ウエスを添えながら抜き取ります。ウエスがなければ、どこのご家庭にもあるキッチンペーパーがおすすめです。キッチンから何枚かとってこればよいので、わざわざ点検用にウエスを買う必要はありません。
付着しているオイルをふき取る
点検棒にオイルが付着していると思いますので、ウエスでふき取ります。今ついているオイルはエンジンが動いているときについたものなので、量や汚れの参考にはなりません。
点検棒を差し込む
点検棒を差し込みます。しっかり奥まで差し込み、数秒間置きます。
点検棒を抜き取り、付着しているオイルの量、汚れ具合、色などを確認する
ウエスを添えながらゆっくりと引き抜き、付着しているオイルを確認します。
オイルの量は点検棒の上限と下限のラインの間にあればOKです。差し込む際に周囲のオイルがついて正しい量がわからない場合がありますので、点検棒のゲージの表裏を両方確認して少ないほうが現在の油量です。
オイル量が減っていたら、補充する必要がありますが、通常は大きく減少することはありません。オイル漏れか、燃焼室にオイルが多く入ってしまい減少しているか、のどちらかの可能性がありますので、点検に出したほうがいいと思います。
同時に、オイルの汚れや色を確認します。オイルが真っ黒になっていたりざらざらする感じがあれば、交換したほうがいいと思います。ちょっと走ったらすぐ黒くなるので相当ひどくなければ問題ないかと思います。また、白く濁っていないか確認します。濁っているようなら冷却水が混ざっている恐れがありますので、プロの整備士に確認してもらったほうがいいです。
点検棒を差し込み、ボンネットを閉める
確認ができたら点検棒をしっかり差し込みます。
ボンネットを閉める前に、エンジンルーム内を見渡し、漏れている液体がないか、冷却水・ウォッシャー液が減っていないか、ひどく汚れているところはないか、工具の置き忘れがないかを確認します。
ボンネットを閉める際は、ボンネットを上のほうから手を放して落として閉める方法とゆっくり下ろして抑え込んでロックする方法がありますが、どちらでも構いません。(アルミボンネットは抑え込むと歪む可能性がありますので、乱暴に見えるかもしれませんが落とす方法のほうが良いです。)
しっかりロックできていることを確認します。ボンネットがフェンダーの高さと同じで浮き上がっていなければOKです。ロックが不十分だと走行中に跳ね上がり危険です。
さいごに
いかがだったでしょうか?
エンジンオイルを点検することで、安心してクルマに乗ることができます。また、クルマに愛着がわくと思いますので、ぜひ定期的に点検してください。
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