この記事では、サーキット走行をしてみたいけれど、どうやっていいかわからない。周りにやってる人がいないし、一人で行くのは不安、という方向けに、初めてサーキット走行をするために必要なものや準備することを一つ一つ丁寧に説明していきます。
自分は15年ほど前からサーキットを走り始め、草レースですが耐久レースにも5年ほど参戦していました。その経験から、サーキットを走るために本当に必要なことを紹介していきたいと思います。
結論から言うと、運転免許が取れた人なら誰でもサーキット走れます。ハードルは高くありません!ぜひ、興味がある人はこのブログを読んでサーキット行きましょう。
サーキット走行には下記の準備をします。どれも難しいことではないので順番にやっていきましょう。
- クルマの準備
- 工具の準備
- 装備の準備
- サーキットの知識
- 費用の準備
- 運転技術
クルマの準備
クルマを用意する
まずサーキット走行するにはクルマが必要です。レンタル車両というのもありますが、このサイトでは自分のクルマでサーキットを走行することを前提に話をします。
サーキット走行というとサーキット用に改造されたスポーツカーが必要だと思っていませんか?
そんなことは全くありません。普通の改造してないクルマで大丈夫です。ミニバンやワンボックスは難しいですが、コンパクトカーやステーションワゴンで全然楽しく走れます。オートマでももちろん大丈夫!
以下に個人的な見解でボディタイプごとに走行できるかを分けました。ボディタイプは「グーネット中古車」というサイトを参考にしています。自分のクルマのタイプがわからない!という方はこちらのサイトで【STEP.1メーカー・ボディタイプから選ぶ】から自分のクルマを探してみてください。
OK
- クーペ
- セダン
- ワゴン
- コンパクトカー/ハッチバック
- ボンネットバン
車種や仕様によりOK
- オープンカー
- サーキットごとの規定にあったロールバー(金属パイプで作った囲い)が必要
- 電動ハードトップはOKなサーキットが多い
- 軽自動車
- トールワゴンやバンタイプはNG(ワゴンR、タント、エブリー等)
- アルトやミラは走行可(横転対策が必要な場合あり)
- 軽トラックは頑張れば可(詳しくは専門店でw)
残念ながらNG
- ミニバン/ワンボックス
- SUV/ピックアップ
- キャブバン
- バス/トラック
おおまかな分類なので自分の車種に不安な場合「車種名+サーキット走行」で調べるとサーキットを走れるかどうか参考になると思います。
クルマをまだお持ちでない方は、上記タイプを参考に自分の乗りたい車を探しましょう。
改造に関してはまったく初めてサーキットを走る場合は不要だと思います。2回目以降慣れてきてストレートをずっと全開でアクセルを踏めたり、ブレーキがロックするまで踏めるようになったら必要な改造はあります。
とはいえ全く何もせずにサーキットを走るのはおススメしません。点検、整備するところはありますので説明します。
クルマの点検整備
- 日頃の日常点検
- オイル漏れがないか
- エンジンオイル、ブレーキフルード、パワステオイル、冷却水が規定値まで入っているか
- タイヤの空気圧が規定値まで入っているか
- 最近していなかったらエンジンオイル交換
- ハイパワーなクルマだったらブレーキフルードの交換
普段の点検+αでOKです。そんなこといっても普段点検しないよーって方はお店で見てもらったら確実です。自分でできるようになる為に、点検方法についてもこのサイトで順次公開していきたいと思います。
工具の準備
はじめは下記2個あればいいと思います。
- タイヤの空気圧を確認するために、エアゲージ
- ホイールナットがゆるんでいないか確認するために、クロスレンチ(車載のレンチでもOK)
サーキット走行を続けていきたいと思ったら、工具を買っていって自分で点検整備ができるようになると維持費も安く済み、愛着も湧き、クルマの仕組みにも詳しくなれます。
装備の準備
サーキットで走るには下記の装備が必要です。初めてでしたら、ヘルメットはレンタルできるか確認して、グローブだけ用意していくとよいでしょう。服装、靴は手持ちの中で選ぶとよいと思います。
- ヘルメット
- 耳まで隠れるもの(バイク用でも可)
- クラッシュ時はあごを打つことがあるのでフルフェイスをおススメします
- レンタルできるサーキットもあります
- グローブ
- 軍手はNG
- レーシンググローブがベスト
- 滑りにくいメンテナンス用グローブでも可
- 長袖長ズボン
- 動きやすいもの
- 多少厚手のもののほうが安心です
- 運転しやすい靴
- サンダルやヒール、あまりに幅の広い靴は踏み間違いの恐れがあるのでNG
サーキットの知識
サーキットを走るには、一般道と違い特別なルールがあります。主に旗や信号で合図がありますので、走る予定のサーキットのホームページを確認してください。(サーキットごとにルールや旗の意味が違います)
また、走るサーキットも上級者向けからドリフトメイン、初心者にもやさしいところなど、いろいろあります。はじめはミニサーキットをお勧めします。
走行するには、二つの方法があります。
お店などが主催する走行会に参加する
ディーラーやチューニングショップがサーキットを1日貸切って行う走行会というものがあります。初めての方や初心者向けの走行会もたくさん開催されています。
クルマのトラブルがあったときや、わからないことがあったときに対応してくれますので、はじめて一人でサーキットに行く場合はこちらがおススメです。
フリー走行枠で走る
イベントが開催されていない日は、フリー走行が行われています。決められた時間ごとに申し込んで走行します。速いクルマや遅いクルマなど様々なクルマが走りますので、注意が必要です。
ライセンスや講習の受講が必要なサーキットが多いです。
平日などは空いている場合が多いので、走りやすいです。
費用の準備
サーキット走行にかかるおおよその費用は下記になります。
- サーキット走行代
- 走行会 1日10000円から20000円
- フリー走行 20分3000円 50分6000円など(ミニサーキットの場合)
- ガソリン代
- オイルやタイヤ代
- 走行前後の整備代
- 装備品代
運転技術
通常の運転ができれば問題ありません!
マニュアル車でしたら、ヒールアンドトゥができると楽しめます。
走行中はバックミラーを時折見る癖をつけると、速いクルマが来た時に焦らなくて済みます。
さいごに
サーキットを走るリスクも説明しておきます。
- クラッシュしてクルマが壊れる、ケガをする
- あまり熱くなると自分のリミッターが外れクラッシュする可能性があります。サーキットによってエスケープゾーン(砂利などでクルマを減速させる安全地帯)が広いところもありますので、そういったサーキットを選ぶとリスクを抑えられます。
- 負荷によりクルマが故障する
- いつもより速いスピードで曲がったり、急ブレーキをかけるので負荷がかかり故障する恐れがあります。
- タイヤが減る、クルマに負担がかかる
- タイヤは減りますw また、負荷がかかることで消耗部品の交換が早くなる可能性があります。
今回は大まかにサーキットを走るために必要な準備や知識を説明しました。サーキットを走ると、運転席からいつもの道を走るのとは違う景色、世界が見れます。ぜひ体感してください。
今後はサーキットを実際に走るときのポイントやクルマの点検整備方法がわかる記事を充実していきます。よろしくお願いします。
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